お盆とは、ご先祖様や亡くなった人たちの霊が苦しむことなく成仏するようにと、家にお迎えしてから送り出すまでの供養する期間をいいます。
期間中には僧侶を招いてお経をよんでもらい、祖霊へ果物やお菓子などを供えると思います。
ただ、慣れぬ人たちにとって頭を悩ますのが
「お供え物ってどんな物が適切で、みんなはどうしている?」
という点だと思います。
特に昔と違い種類や値段が格別に増えたお菓子類は選ぶのが難しいかもしれません。
そこで、お供え物として好まれるもの、逆に世間一般で非常識ととられる避けるべきもの、またその相場についてをご紹介します。
この記事の目次です
お盆にお供えするお菓子の選び方の基本
お墓、仏壇などへご先祖様にお供えした品物は、供養が終わった後に親族で食べたり
お下がりといってお参りした人たちへ配る場合もあるでしょう。
そのため、お供えするお菓子などの食べ物は
ご先祖様にもご親族にも喜んでもらえるものを選びましょう。
極端に言ってしまえば、自分の好物でも構いません。
お供え物を購入する際に気を付けるべき3つのポイント
お供え物を購入する際に配慮しなくてはいけないことは日持ちをするものを選ぶということです。当日しか食べられない生菓子やケーキは避けましょう。
昔はお米の粉と砂糖で作られた落雁(らくがん)がお供えに多く用いられましたが、落雁を好んで食べる人が減り、今は若い人にも喜んでもらえる洋風焼き菓子が多くなっています。
もしかしたら、今の世代の方には落雁が食べ物である。
というのを知らない人もいるかもしれませんね。
またお供え物は仏壇やお墓に供えた後、みんなで食べたり配ったりするものだ。という事を考慮すると、可能な限り個包装が良いと思います。
お供え物で喜ばれる品物と避けたいお菓子
今年のお盆は、いつもと違うものを供えたいなと考えているなら、和三盆糖が使われている菓子が良いでしょう。
和三盆糖は高級なお砂糖。
見た目も美しく味にも品があり、特別なものとして印象を与えられる品物だと思います。
当たり外れが少ない食べ物と言えば、饅頭や水羊羹がよいでしょう。
昔ながらの慣習にこだわる方にも受け入れてもらいやすい、食べ物と言えます。
お供えするお菓子選びで迷った時にはぜひどうぞ!
洋風というのであれば、ゼリーも老若男女を問わず喜ばれるのではないでしょうか?
ゼリーは食べやすいだけでなく、夏向きの涼やかなデザインが多いので、現在では購入する人も増えています。
一方で、お供え物として個人的におススメしないのが、カステラやバームクーヘンです。
とてもおいしく頂ける品物なのですが、持って帰ってもらう。
という場合においては分け難いからです。
お盆のお供えするお菓子の一般的な相場と困ったときの対処方法
お供え物の金額相場は1,000円~3,000円です。
たまにしかお供えしないから...といって、無理に高額なものを用意する必要はありません。
お供え物は、故人への贈りものであると同時に
仏壇の仏様に感謝と敬意を表すものでもあります。
お菓子の選び方や相場をご紹介しましたが、
一番大切なのはご先祖様や故人のことを大切に思い仏様を敬う心です。
常識をわきまえた上であれば
故人が好きだった物を選んで気持ちをこめて贈ればよいと思います。
また、地域や家庭によっても違いがあり、相手へ失礼にならず自分自身も恥をかかないために、わからないことは思いきってご実家やその地域の方に相談するのもよいでしょう。