
お盆前になると、スーパーなどでお仏壇の前にお供えするお供え物コーナーが設けらますね。
併せて、果物が所狭しと並べられ売られたりします。
今年が初盆で、仏壇やお祀りする場所はしっかりと確保しているけれども
何をお供えしていいかわからない...など、困る方が多いようです。
幼少期を、おばあちゃんやおじいちゃんと過ごしていれば、何をお供えしているかなどかすかに覚えている場合もあるでしょうがその記憶も正直曖昧でしょう。
地域によってはお供えするものに制限があるものもありますので
今回は、一般的なお供え物についてご紹介します。
盆菓子の正しい供え方と、それ以外の食べ物に関する供え方
お供え物には、五供(ごこく)というものがありますが、食べ物は五供のひとつになります。
絶対お供えしなければいけないものは「盆菓子」というもので
地域によって呼び方が違うようです。
盆菓子は砂糖を固めたお菓子で蓮の花や蓮の葉などの特有の形をしていてお盆シーズンになると、スーパーなどで販売されます。
一般的にお供え物に関しては、食べられる状態で供える。というのが基本です。
ただ、盆菓子は砂糖の塊なので、包装を完全に外し供えてしまうとアリが集まってくるなどの害虫被害も懸念されます。
一番外側の放送だけを外し、盆菓子の個包装は外さずそのままお供えしても問題ありません。
スイカ・メロンなどの丸い果物は切らずにお供えして
お盆が終わってからみんなで頂きましょう。
夏野菜(なすびやかぼちゃなど)をお供えしてもいいですが
これもお盆の期間が終わってからみんなで食べましょう。
地域によってはそうめんをお供えする事もあるようですが、
これは乾燥した状態(ゆでずに)そのままの状態でお供えするのが普通です。
お酒やジュース(缶ジュースで)をお供えするのもいいです。
大袋に入ったクッキー等に関しては、可能であれば開封しお皿に盛ってお供えしましょう。
なお、個包装されている菓子類はそのままで構いません。
おはぎやみたらしだんごや生菓子といったものは、香りや味も味わってもらうということでラップに包まずに、お皿にのせて、お供えしましょう。
お魚やお肉も好物だったから供えていいのでは?
と思う方もいるかもしれませんが、このお盆の時期には殺生を連想させるだけでなく、
精進期間ということでもありますので、お仏壇やお墓にこれらの物をお供えすることはご法度とされます。
お供え物の正しい処分方法。捨てるべきではありません。
お盆が終われば、お供えしたものはどうしたらいいか困る人も多いでしょう。
供えていたものを食べるのは気が引けて捨ててしまう...
という方ももしかしたらいるかもしれませんが、基本的には皆さんで食べましょう。
お家柄で、お供えしたものは食べてはいけない。
という場合もありますので、そのあたりは確認しておきましょう。
生菓子などを供えると、お盆期間中にどうしても傷んでしまい食べられなくなるものもありますが、まだ食べられるものを処分することは、「勿体ない。食べ物は粗末にしてはいけない」という仏さまの教えに反する行為ですのでしっかりと頂きましょう。